この記事は、出産期の野菜栽培における産前の想定や現実について、実体験を元に記載してます。家庭菜園等を既に始めていて、これから出産を控えている方の参考にしていただけると幸いです。
※現在は2人の子を育てていますが、1人の育児をしていた頃(1人目の子が産まれた後から2人目出産までの間)について以下、記載します。

私は、出産前から小さな畑で家庭菜園+α程度の野菜栽培をしてました。
畑は夏場に何も栽培していないと、雑草が生え放題となり、身長丈以上の雑草が生えます。それにより、畑の中に足を踏み入れる事すら困難なくらいに荒れ、周りの畑所有者から苦情が来そうです。
それもあって、産後1-2年間は大変かもしれないが、細々でも野菜栽培を継続させたいと産前は考えていました。
結局、0~1歳児を連れて畑に行くことはできなかった
出産前、
「育休中は赤子をおんぶしながら、畑作業が多少できるだろうな」
と思ってました。
なんとなくのイメージで、昔の田園畑で赤ちゃんをおんぶしている母の風景が想像できたからです。
現実は、、、甘かったですね~。(遠い目)
結局、私の場合、赤ちゃんをおんぶしながら畑仕事をすることはありませんでした。
理由は、主に以下の通りです。
- 30代前半で出産した私にとって、赤ちゃんをおんぶしながらの畑仕事は体力的に耐えられなかった。
- 我が子はおんぶされるのが嫌いだった。特におんぶした状態でしゃがむと泣く。
- 0歳時期、畑は多々砂埃がある為、衛生上、連れて行きたくなかった。
(これは性格的な問題かも。私の場合、産後、なぜか潔癖になってしまい、「土埃の中でもたくましく育児」を実践できなかった)。
1歳時期は歩き始めていた為、おんぶ自体を嫌がる。おんぶせずに下ろしても、「だめ」という言葉が通じない為、作物を破壊するか、子自身が危険にさらされるかのどちらかになることは容易に想像できた。
- 畑シーズンは、基本的に暑い。最近は特に猛暑が厳しい。子の朝ご飯が終わって、うんちして、朝寝が終わってさぁお出かけしよう、という時には既に日が昇り気温上昇。熱中症の危険を考えると、夏の遊び場として畑は気が進まなかった。
子を連れて畑に行きたい気持ちはありましたが、上記理由により、さぁ畑へ連れて行こうと腰が上がることは、気持ちの面で到底ありませんでした。
特に、一つ目の理由は決定打となりました。
上記4点は表面的な理由で、そもそもの原因を考えると2点の原因に絞れると感じました。
次の章で詳しく説明します。
根本原因は、核家族や出産の高齢化により、昔より産後の肥立ちが悪い
冒頭でも記載しました通り、頑張れば産後でもすぐ畑に出れるものだと思ってました。
頑張り次第でどうにでもなるもんだと。
現実は、全くもって無理でした。
何が無理かって、3~10キロ程度の赤ちゃんを背負って作業することが、産後の体力では困難でした。
予想以上に、産後は心身ともに疲弊していたのです。
現代ではそれが顕著なように感じます。
昔と現代で大きく異なる点は二つ。
核家族と出産の高齢化が大きく影響していると考えます。
【原因1】核家族
昔は親世代と同居しているケースが多々あったので、母一人で子育てというよりも義母や実母、更に祖母など多くの女手があったでしょう。
その為、子が寝ている時など、ちょっと義母や実母に子を見ててもらい、自分が休息する時間を取れたかと思います。
他方で現代は、母の手が借りれるのは里帰りしている間のみ。
しかもその母はまだバリバリ働いているので、家に終日いて手伝ってくれる訳でもない。
そして、里帰り後は、完全に一人で子育てしなければなりません。
旦那さんが育休をとってくれていれば別ですが、たいていの場合旦那さんは昼間は出勤してしまっています。
そんな状況の違いから、現代では、産後の体力の回復が著しく遅くなっているように感じます。
【原因2】出産の高齢化
私の初産は32歳でした。
高齢出産は35歳以上だと言われおり、32歳では高齢出産に当たらない為、なんとか乗り越えられると思っていました。
しかし、徹夜での出産、そしてその後は1~2時間毎の細切れ睡眠の日々が続きました。
産後3ヶ月間は、意識が朦朧としている中での子育てが続き、
結局、分娩時の疲れが抜けてきたかもしれないと感じたのは産後3か月経過後でした。
その後、やっと、畑へ行く意欲が湧いてきました。
しかし、上述の通り、0歳児を畑へ連れて行きたくない・・・
畑に出る為に講じた対策が3つあります。
【対策①】一時保育の活用
私の住んでる市では、2000円前半で一日、保育園に預けることができました。
預ける理由は、就労以外でもOKです。
ベビーシッターや託児所だと一時間単位で1000円以上かかることが多いので、2000円前半/日は破格ですね。
我が子は人見知り無し&場所見知り無しで、同世代の子と遊ぶのが大好きだったので、慣れてくると喜んで保育園に通うようになりました。
週に1回、または2週に一回のペースで預けました。
一時保育利用時の一日の過ごし方で目標とした事
一時保育の利用料(2000円前半/日)分を稼ぐつもりで、一時保育に預けている時間は、収入につながることを行って過ごしました。
主に、畑仕事、収穫物の納品、発送作業です。
一時保育の日は、一日働きに出ているつもりで時間を使いました。
逆に、「家事はしない」よう努めました。
夕飯の下ごしらえや洗濯、衣替え、買い物等々、、、
一時保育の日にまとめてやれば、とっても楽でしょうが、
ただ、哀しいかな、家事はいくら完璧にやっても収入に直結しないのです。
(本当に哀しい事実ですよね。。。)
収入に直結しないと、収入のない育休期間に一時保育を利用する自分に対して言い訳がつかないように私は感じてしまいました(本当はそんなことないことは理解していますがね…) 。
つまり、一時保育利用に対し負い目を感じてしまうのです。
なかなかこの理論は、当人でないと共感を得ることが難しいかもしれませんが、こんな理由から、私は一時保育の日に「家事をしない」ように努めました。
【対策②】週末は夫婦交代で子守をする
私も旦那も、一人時間が好きなタイプの人間です。
そして、共同作業というものが苦手なタイプの人間です。
その為、交代で育児を行うことが多くありました。
例えば、土日の場合、
・土曜AM&日曜PM:夫は一人時間+妻は育児
・土曜PM&日曜AM:妻は一人時間+夫は育児
土日のうち、丸一日は自分の一人時間に使えるわけです。
この時間を、私は家事と畑作業に充てました。
【対策③】実家に子守を依頼
私の実家は、自分の家から車で30分ほどの距離にあった為、多くて週一程度で母は孫に会いに来てくれます。
その際、母が孫と遊んでいる間、私は1~2時間程度畑に行きました。
ただ常々感じるのは、うちの母もそうですが、今のばぁば世代ってまだバリバリ働いているのですよね。
母の体力も加味すると、一回につき預ける時間は2時間が限界のように感じました。
【結論】週に計8時間程程度、畑に行けた
上記対策①~③を駆使し、週で換算すると
対策①:7時間
対策②:4時間x2日
対策③:2時間
計17時間の自由時間を確保する事が出来ます。
30代の産後は体力が著しくしているので、猛暑の中での畑作業は2時間が限界でした。
その点を加味すると、
2時間x4回=8時間/週
ですね。
畑で無駄な時間を過ごさなければ(考える作業は家で行うようにする)、作業としては十分にこなすことができます。
ちなみに、体力的に2時間以上畑作業出来たとしても、せいぜい2時間半を超えないようには自分をセーブしていました。
無理をすると、後に響くのです。
以上、私のケースをご紹介しました。
なお、一時保育の保育料が高いエリアにお住まいの方、子の人見知りが激しく一時保育の一日利用が困難な方、私以上に産後の肥立ちが悪く畑で作業するのがつらい方など、、、あげたらキリがありませんが、私が進めたようにはいかないと思います。逆に、私以上に自由時間を確保出来る方もいるかと思います。
あくまで参考程度に読んで頂けると幸いです。
いつも読んでくれたありがとうございます。
今日も素敵な一日になりますように。
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