幼少期の読み聞かせはできたに越したことありませんが、フルタイムワーママにとって平日夜にその余裕はなかなかありませんよね・・・。夕食とお風呂で手一杯のご家庭が多いはず。ただ、読み聞かせは準備や習慣化するまでが大変で、一度習慣化してしまえば、継続することは容易でした。「もっと絵本を読んであげたい」と思っているママさんの参考になれば幸いです。

全国のママさん、毎日の育児、本当にお疲れ様です。(自分も含め。笑)
なかなかいたわられる機会がないかと思うので、あえてもう一回言います。
本当にお疲れ様です。(ほんと、疲れますよね)
私はというと、昨夜は2歳児息子が夜泣きして、2~3時間おきにギャン泣き。
その度にあやし、寝かしつけ。
今朝もイヤイヤ期炸裂していて、朝食前に30分以上お散歩してきました。(ふう~~~~。←深い一息)
そんな忙しい中や疲れている中でも、絵本の読み聞かせは継続したいと思われているママさんはいらっしゃいますか?
私もそんなママの一人です。
私の中で絵本読み聞かせの優先度は高いため、育休中から育休明けフルタイムの現在に至るまで、毎日読み聞かせを継続してますが、習慣化しているのでそんなに苦に感じていません。
本記事のタイトルには誰でもできるよという意味を込めて「フルタイムワーママでも」という言葉を付けてます。
ただ、フルタイムワーママに限った内容ではないので、育休中や専業主婦のママさんにも読んでいただけたら嬉しいです。
「3歳までに1万冊」とは
育児書や知育界隈でおススメされている
「3歳までに1万冊」の絵本を読み聞かせましょうというお話。
育児書や、知育、頭のいい子に育つ習慣、幼児教育などでよく聞かれる話だそうです。
いずれも私があまり触れてこなかった分野だったので、
恥ずかしながら私は、第一子ちゃん3歳後半、第二子君2歳の時に、このフレーズに出会いました。
第一子ちゃんはもうすぐ4歳。
手遅れかぁ~というのがとっさに感じた印象です。
改めて我が家を振り返ったところ、達成していたことに気が付く
手遅れだとしても、第一子ちゃんはどの程度不足しているのか、第二子はどの程度増やせば達成できるのか、気になったので現状、読んでいる冊数を数えてみました。
我が家は・・・・平均すると毎日10冊は読んでますね。
3歳までに1万冊読むとしたら、1日平均10冊だそうです。
あ、、、達成している。。
一日の冊数を意識したことはなかったので初めて数えてみましたが、予想以上に読んでいることに気がつきました。
そんなに難しい目標でなはいのかも
「3歳までに1万冊」というフレーズが、育児書や、知育、頭のいい子に育つ習慣、幼児教育で聞く言葉であるいう点を考えると、
「教育熱心にならないと達成できないのかも」
「子育てしているだけで精一杯の私には無理かも」
と思う人は沢山いるでしょう。
私も、自分が達成していることに気が付くまではそのような感情を抱きました。
しかし、私が無意識に達成していたくらいなので、そんなに大層な目標ではないのかもしれません。
では、なぜ我が家は無意識に達成していたのでしょうか。
端的に言うと、習慣と環境作りができていたからだと思います。
そして、「できるだけ読み聞かせをしたい」という親の思いは少なからず必要かと思います。
(その思いが、現状を変える原動力になります)
なお、そもそも「3歳までに1万冊」に意味があるのか?と思われる方もいるでしょう。
その効果については、下記記事で触れてますので、良かったらどうぞ。
以降、絵本を沢山読むようになったきっかけや背景含め、詳細に記載していきます。
【きっかけ】テレビをなくしたことで、必然的に絵本の時間が増えた
1歳からテレビ無し育児
我が家は、産後1年間の時期にテレビとうまく付き合えず、最終的にテレビ自体をリビングから撤去しました。
かれこれ3年程、リビングにはテレビを置いていません。
もちろん、寝室等にもありません。
その経緯については、こちらの記事に記載してあるので、よかったらどうぞ。
ただ、テレビをなくしたことは、あくまで我が家の場合の「きっかけ」です。
テレビがあっても、環境を整えれば、絵本読み聞かせを習慣かできると思ってますので、テレビ無しについてはあくまでもご参考程度に聞き流してください。
結果論ですが、テレビがある時期はおもちゃや絵本をそっちのけでテレビの映像に目が釘付けでしたが、テレビをなくしたことで、絵本やおもちゃに集中して取り組むようになりました。
そのことから、「テレビ無し育児」と「絵本一万冊」は、相性がいいように感じます。
機嫌が悪い時(姉弟喧嘩の後や昼寝後)は、テレビではなく絵本を1冊読む
子が不機嫌な時や気をそらしたい時は、テレビがあるととっても便利ですよね。
リモコンのスイッチを入れるだけで子の意識がテレビに集中するので、すぐ泣き止むし、黙ります。
さて、テレビがない時はどうするか。
苦肉の策で、絵本1冊読むようになりました。
外の空気を吸ったり、おやつを食べるよりも、絵本を読む方が、我が子は機嫌が直りました。
全神経を本に向け、本の世界にすっと入っていくようでした。
1冊で子の気が済む時もあれば、絵本を読むのが楽しくなってきて、5冊程度読む時もあります。
だいたい3冊程度を読み聞かせ、その後に子が自分で3冊読む、というのがよくあるパターンです。
気持ちを切り替えたい時に、絵本を読むようにしたところ、
絵本を読む = 気持ち切り替えスイッチ
が意識付けられたのか、絵本を読むことで気持ちの切り替えができるようになりました。
また、昼寝後に絵本を読むようにしたところ、第二子君は、第一子ちゃんよりも先にお昼寝から目が覚めると、むくっと起き上がって、絵本をパラパラと静かにめくっていることがよくあります。
第一子ちゃんを起こしちゃいけない、二人とも起きたら読み聞かせタイムという2つの意識が第二子君にはあるようです。
寝起きに一人で絵本を読んでくれると、親としては大助かりなので、寝ている枕元に絵本を置くようになりました。
【準備】1~2週間に1回、公立図書館から30冊借りる
まず、図書館で借りれるだけ借りてきてみた
絵本を習慣的に読むようになり、購入した絵本の冊数では飽きてしまうことに早々に気が付きました。
そこで、親子で図書館通いをスタートしました。
当時、私は育休中で、日々遊びに行く場所のバリエーションを増やしたかったし、図書館に行く余裕もありました。
私の住んでいる市の図書館では、0歳から利用カードを作成することができ、一人10冊を2週間借りることができます。
我が子2人と自分の利用カード計3枚をフル活用すると、最大30冊を借りることができました。
1冊の絵本を飽きるまで読むので、1冊あたり5~10回程度読みます。
始めは、子の集中力が続かなかったり、絵本に興味がない様子だったので、2週間で30冊を読み切れず、貸出延長や読まずに返却することもありました。
現在は、絵本の読み聞かせが習慣づいているせいか、2週間で30冊を読み切ってしまうので、余裕があれば毎週末、少なくとも2週間に1回のペースで図書館へ行きます。
図書館で絵本を借りる際、どんな基準で選んでいるかについて、下記記事でまとめてます。
よかったらこちらもどうぞ。
もし同量の本を購入していたとすると、購入代金100万円超・・・!
仮に、図書館で絵本を借りずに購入したとすると、いくらになるでしょうか・・・?笑
試算してみました。
2週間に30冊、1冊あたり1500円とすると、年間購入代は
30冊x2回/月x12か月x1500円=1,080,000
ん・・・108万円!!!
我が家の場合、到底購入できる金額ではありません。
公立図書館様様です。
いつもありがとうございます🙏
図書館の本を紛失or破ってしまった場合
私の利用している図書館のルールでは、現状回復できそうな破れ(破ったページを紛失していない等)の場合は、無料で補修いただけます。
現状回復できそうにない破れや紛失の場合は、代わりに同じ本を自分で購入して弁償です。
私は、本の紛失により図書館の本を弁償対応したことがあります。
弁償対応が大変なので図書館通いをしないという考え方もあるでしょうが、上述した108円万分の絵本を読ませていただいていることを考えると、こういった弁償代は、そもそも自分が悪いことですし、大した出費ではないと感じています。
ただ、0歳児は「読みたい」よりも「紙を破りたい」気持ちの方が勝るようで、図書館の絵本を借りるのは1歳以降が現実的かなと思います。
0歳児の場合、ページにちょっとした亀裂が入っていると、そこからすぐにビリビリ―ッと破ってしまいます。
その都度、弁償対応していては大変ですよね(..;)
我が子が0歳児の頃に図書館通いをしていなかったことはこの点にも起因しており、1歳頃からは破ることなく、安心して図書館の本を手の届くところに置いておけるようになりました。
ついでに自分の読書習慣も身に着く
私自身の読書量を振り返ってみると私の生涯の読書量は平均程度で、特段、読書好きというわけでもありません。
しかし、定期的に図書館に行っていると、たまには自分の興味のある本を借りてみようかなと思うようになります。
始めは、幼児食のレシピ本を借り始め、
その後、最近興味を持ち始めた麹関係の本、
そして、乳児期を終えて時間に余裕が生まれたので、家の掃除をしようと思い掃除の本、
お金に関する本などなど。
その時々で興味のある本を数冊借りるようになりました。
育児中は腰を据えて読書する時間を持てないので、小説などに比べると、レシピ本は手に取りやすかったです。
育児中にすきま時間ができるとついついスマホでSNSなどを見て、根拠のない情報に踊らされ、その割に時間があっという間に過ぎて、何やってたんだろ、という虚無感を感じることが私は度々ありました。
それに対して、書籍の場合は、ある程度の根拠に則って論理立てて記載されているので、時間あたりの情報の収穫が多いように感じます。
また、きれいな日本語によりすっと頭の中に情報が入っていくことに心地良さを感じます。
子の昼寝中や就寝後に30分でも集中して本を読むと、自分の時間を確保できた充足感と、集中して何かに取り組めた達成感を感じることができたので、負担なく自分も読書習慣が身に付きました。
【環境作り】自ら絵本を手に取りたくなる仕掛け
表紙が見えるように並べる
始めは、背表紙が見えるようにリビングの一角の本棚に収めていました。
すると、「何の本だ?」と確かめたくて子は本を手に取るものの、出して終わり。
自分で本を開いてページをめくることは少なかったです。
そこで、表紙が見えるように置く方法に変えました。
すると、「どの本を読もうかな」と選んだ上で、まずは一冊手に取り、ページをめくって読み、読み終わったら次の本へ、、、と順に本を読むようになりました。
表紙が見えるように並べると、とても場所をとりますが、こちらの思惑通りに確実に読んでくれるので、きれいに本棚に収めておくよりも読書習慣は身に付きやすいように感じています。
リビングの遊びスペースに10冊
表紙が見えるように並べておくと、我が子(2~3歳児)は本のところへすっ飛んでいき、5~30分程度自分でページをめくって静かに読んでいます。
そこで、機嫌が悪くなりやすい昼寝起床時や、私が夕食の片付けをしたい夕食後に合わせて、絵本を並べておきます。
冊数は、子一人につき4冊x2人+予備2冊=計10冊がちょうど良いかなと思っています。
1冊あたり5分程度で読みます。
1冊を5分程度で読んで、他のおもちゃで遊び始めることもあれば、
予備含めて計6冊を30分程度かけて読んでいることもあります。
1歳半くらいから30分集中して本を読んでいる光景が見られたので、一つの事に集中している時間という観点で考えると凄いですね。
そのくらい、本の世界って引き込まれるのでしょう。
寝室に10冊
就寝時、子が寝室に移動する前に、子一人につき3冊x2人=計6冊を布団の上などに並べておきます。
予備として、部屋の片隅に絵本を10冊程度、絵本BOXに入れて置いておきます。
すると、寝室に移動した途端、我が子は布団の上にある絵本を取り、各自読み始めます。
3冊で足りないときは、予備の絵本BOXから持ってきて読んだりしています。
子が自分で読む時間は、15~30分程度ですかね。
3歳の第一子ちゃんは、まだひらがなが全く読めませんが、読み聞かせ時にストーリーを覚えているようで、自分で声に出して音読することもあります。
フレーズをそのまま記憶しているようで、一文丸々正しく読んでいるので、子どものこの時期の吸収力って凄いなと感心してます。
その後、15分かけて子一人につき2冊x2人=計4冊を読み聞かせします。
こちらもだいたい15~30分程度です。
時間がある時や、2歳児イヤイヤ期により「もっと読みたい―(´;ω;`)」と叫ばれた時は、追加で2冊。
自分で読む時間と読み聞かせの時間合わせて30分以上は確保しているので、私自身も焦らず落ち着いて読み聞かせできるようにしています。
十分読んだ本は片付け、まだ読んでいない本と入れ替える
どの本を読み聞かせしてほしいか、子に選んでもらってますが、お気に入りの絵本があるようで毎回同じ絵本を持ってきます。
放っとくと、きっと2週間毎日同じ絵本を読み聞かせ時に選んでくる気がします。
5~10回以上読むとさすがに私も飽きてくるので、私が飽きてきて読むのがストレスに感じてきたら、こっそり新しい本と入れ替えるようにしています。
これは、子の為というよりも、私自身が読み聞かせを継続する為にしている事です。
【習慣】いつ、どのくらい読むか
前述した環境作りをしておくことで、こちらの思惑通りに驚くほど読んでくれるようになりました。
一日の中での読書習慣をまとめると、以下の通りです。
- 夕食前後に、自分で3~4冊。
- 寝る前に、自分で3冊。
- 寝る前に、子一人につき2冊、計4冊を15分程度で読み聞かせ
- 保育園で3冊以上読み聞かせ
- 育休中や土日は、昼寝前、昼寝後、機嫌が悪い時に都度2~3冊読み聞かせ
読み聞かせの冊数としては、一番最後の「育休中や土日は、昼寝前、昼寝後、機嫌が悪い時に都度2~3冊読み聞かせ」が一番多く、9冊以上になることもあります。
そう考えると、保育園に通っている時期よりも育休中の方が沢山の絵本を読み聞かせしていました。
時期や日によって並はありますが、平均すると一日10冊以上は読み聞かせしています。
自分一人で読んでいる分も含めると、一日15~20冊程度になりそうです。
特に、図書館から新たな本を借りてきた日は、一通りの本に目を通すかのように30分程度、自分で全30冊のページをパラパラとめくって見ています。
1歳半以降から、自分一人で絵本をパラパラめくる時間が増えてきた
図書館から大量の本を借りるようになって、子に変化が起きました。
読み聞かせではなく、自分一人で絵本を眺めている時間が増えたのです。
1歳半~2歳の時期は、宇宙語を話しながら、1ページずつめくっていき、時々、衝撃的な絵が出てくるとびっくりしたり喜んだりと感情を露わにしています。
3歳の時期は、読み聞かせ時にストーリーを覚えているようで、自分で音読するようになりました。
また、
「ぞうさんがいました」
「きりんさんもいました」
「お弁当を食べましょうと言いました」
と、絵の内容を表現することもあります。
環境を整えると、夫も読み聞かせを沢山してくれるようになった
夫は、たぶんこれまでの人生で読書をほぼしてこなかったタイプの人間です。
そのせいか、子への絵本読み聞かせの必要性は感じていない様子でした。
しかし、環境を整えた後、子が夫の所に本5冊とか持って行って、「読んで」と求めるのです。
(いつも私のところに持ってくる本の数は、2冊とかなのに。笑)
この点、子はよく見ているなと思うのですが、忙しなく家事をこなしている母よりも、ゴロゴロしているしている父への方が、頼みやすいのでしょうね。笑
最初は、渋々読み聞かせをしていた夫。
どう読み聞かせをしたらいいのか分からないようで、絵本の文章をそのまま読まず、略してしまうので、聞き手の子としては、分かりにくいだろうなと、私は家事をしながら横目で見ていました。
しかし、夫も慣れてくると、文章をそのまま読んだ方が子は理解できることに気づき、わかりやすく読み聞かせをするようになりました。
昨夜も、両脇に子を座らせて30分程度絵本を読んでいました。
特に私の方から「読み聞かせしてよ」とか意見した訳でもないので、環境が夫に機会を与えてくれた気がします。
今では、土日の夕食前後、多いときで10冊程度読み聞かせをしてくれています。
【今後】子が読み聞かせを求める限り、継続していこうかな
子が3歳過ぎたらどうするのか?
1万冊達成したらどうするのか?
という疑問が湧いてきますが、元々、目標定めて達成した訳でもないので、達成感もなく、かといってせっかく習慣化してよい流れに乗れているので、途中下車する理由もなく、細々とこのまま継続していこうかなと思ってます。
仮に、今後、本以上に興味のある分野が子に出来て、本を読む時間がなくなった場合、途中下車することがあっても良いとも思ってます。
読書をする土台は出来ているので、再度習慣化することは難しくないだろうと考えています。
3歳までに限らず、幼少期に本を沢山読んで、本の世界を楽しむ時期があるということはとっても有意義かなと思ってます。
その為、3歳以降でも、まだ親に読み聞かせさせてくれる年齢の子には、ぜひ読み聞かせをお薦めしますし、本記事がそのきっかけになれたら幸いです。
今日も素敵な一日になりますように☀
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